好きなことをずっとするために、好きなことに特化した会社や事務所に転職をする、好きなことを仕事にするために独立をする。
そういう風に転職や独立をすることもあるのではないでしょうか。
私も、自由度を上げたくて独立をしました。
好きなことを仕事にすると、ストレスがなくなるのでしょうか。
「好きな仕事」をずっとしていられるわけではない
税理士として独立しました。
税金の申告書の作成が好きで、それだけをずっとやりたい。
税務相談が好きで、それだけをずっとやりたい。
記帳代行が好きで、それだけをずっとやりたい。(記帳代行は税理士本来の仕事ではありませんが。)
独立してしまえば、時間に関係なく仕事をすることが出来ます。
好きなことであれば没頭し、時間を忘れるくらい好きなだけやっても誰にも怒られたり、注意をされることもありません。
その仕事が常に手元にあれば、ですが。
独立すれば、好きなことに絞って仕事をする方向に持っていきやすくなります。
ゼロからスタートしたのであればその「好きな仕事」もない状態です。
「好きな仕事」を自ら受注する必要があり、さらに雑用も自らやらなければなりません。
「好きな仕事」を取るための努力・工夫が必要=勤務とは違ったストレスはある
「好きな仕事」をやっていくためには、その仕事を取り、常にある状態にしなければなりません。
仕事が入ってくるような状態を作らなければ、「好き」だけでは食べていくことが出来ません。
仕事の入口を作ることが重要です。
- リアルで人に会い、仕事をいただく
- HP・ブログから仕事をいただく
仕事が入ってくるルートを作らないと、「好きな仕事」さえ出来ません。
この入口を作ること、増やしていくことをやった経験がないと、焦ったり、不安に感じたり、ストレスに感じたりします。
好きなことをしているから、ストレスが溜まらないということはありません。
ただし勤務していた時と、独立していた時とでは、ストレスの質が違います。
勤務のストレスランキング
- 上司との人間関係
- 個人に対する評価
- 職場環境
- 同僚との人間関係
- 仕事内容
参照:How to 第二新卒 成功に導く戦略的な転職術より(現在リンクページなし)
独立後の業務関係のストレスランキング
- 売上・業績、資金繰り等
- 今後の事業展開
- 仕事での精神的な緊張・ストレス
- 顧客・取引業者等との折衡・調整
- 休日・休暇の少なさ
勤務では、人間関係が上位にきますが、独立では金銭面でのストレスや悩みが上位にきます。
人間関係からのストレスは解放されますが、同時に「お金」に関係するストレスが発生します。
「好きな仕事」を続けていくために
「好きな仕事」を続けていくためには、「好きな仕事」が入ってくる流れを作り、増やしていく努力が必要です。
営業が苦手であっても、HPやブログが24時間稼働し、自分の代わりに仕事を取れるルートが出来れば焦ったり、不安に感じたり、ストレスに感じることも多少減るかもしれません。(ブログの更新やHPのアップデート、別のルートの開拓は常にしていかなければなりませんが。)
また独立した当初では、「好きな仕事」だけを選んでは食べていけません。
「嫌いな方の仕事」もやはりやらなければなりません。
徐々にその比率を変えていけばいいのです。
まとめ
ふと、「好きなことをしているから、ストレスってないんじゃない?」と聞かれ考えてみました。
好きなことをしているから、ストレスがなくなるわけではありません。
勤務から独立へ変わった場合、ストレスも人間関係→金銭面へ変わっていきます。
立ち位置でストレスに感じることも違います。
勤務の方から、「好きなことをしているから、ストレス(人間関係)ってないんじゃない?」と聞かれれば、「ストレス(人間関係)は、減ったよ。ただ、別のストレス(金銭面など)はあるよ。」と答えます。
「好きな仕事」をしているのにストレスになる、という状況にならないように、仕事が入ってくる入口を複数作っていきましょう。(今、その入口を複数作っている最中です。)
《編集後記》
今日は、中秋の名月です。
ススキと月見団子。
小さいころ、母がよく団子を作ってくれました。
すっかり秋らしくなってきましたね。
風邪を引かないよう、気を付けて行きます。
去年、この時期に40度の高熱が1週間続き死にかけました。(;^_^A