先日マネーフォワードクラウドの値上げが発表されました。
現在バリューパックを契約している人は、2019年5月8日より変更になります。
現在個別契約をしている場合には、2019年6月5日より変更になります。
プラン・料金体系はどうなる?
マネーフォワードの料金体系は以下の通りになります。
法人向け・個人向けともに、「会計」、「請求書」、「給与」、「経費」、「マイナンバー」のサービスを個別に契約するのではなく、セットになったプランでの契約に変更になります。
法人
- ビジネス
- スモールビジネス
の2つのプランになります。
使える機能は下記の通り。
個人
- パーソナルプラス
- パーソナル
- パーソナルライト
の3つのプランになります。
使える機能は下記の通り。
料金プランを見直そう
多くの場合が値上げという恰好に
個別契約していた場合(法人・個人)
会計単体で使っていたような方だと、値上げになります。
「全部の機能」を使えるから値上げ、ということになり不要な機能分の料金も払わなければならなくなってしまう格好に。
個人事業主で従業員を雇わず一人でやっているような方や、請求書の発行を別ソフト(Misoca)でやっている、売り上げはAirレジを使っているなど会計しかそもそも使っていなかったような人は、マネーフォワードクラウド確定申告(月額800円)のみを使っていたような人も多いでしょう。
新プランのパーソナルライト(月額1,280円)だと、480円の値上げになってしまいます。
法人でバリューパック加入
法人でバリューパックに加入していた場合の最低料金は、3,900円(税抜)でした。
法人であっても、会計+請求書の個別契約で契約すると高いといった場合に、バリューパックの導入を進めていましたが、スモールビジネス(月額3,980円)だと、80円の値上げになってしまいます。
参考:マネーフォワード バリューパック(法人)
銀行の連携に電子証明書を利用している場合や部門会計(3部門以上)を行っている場合(法人)
マネーフォワードクラウド会計で、3部門以上で部門管理している場合や、銀行の連携に電子証明書を利用している場合には、スモールビジネスを利用できず、上位プランのビジネスを選択せざるを得なくなります。
3,900円→月額3,980円(スモールビジネス)ではなく、3,900円→月額5,980円と2,000円以上の大幅な値上げになってしまいます。
特に厄介なのが、法人の場合、銀行のWEBログインに「電子証明書」を利用している場合です。
電子証明書方式を使うと、セキュリティーが上がり、WEB上での取引の信頼性が上がります。
銀行は、電子証明書の導入を進めていますね。
マネーフォワードクラウドの新プランでは、電子証明書を利用した連携は、ビジネスプランでのみ利用が可能です。
電子証明書以外は、スモールビジネスで十分なのに、電子証明書を利用しているために上位プランしか選択できなくなってしまいます。
(バリューパックに含まれていた会計は、電子証明書を利用できるベーシックプラン相当で使い勝手が良かったんですが。。。)
また、複数の事業を営むことも多い法人の場合、部門会計を導入しているところもありますね。
この場合も3部門以上部門会計を利用している場合、ビジネスプランしか選択肢がありません。
値下げになる場合
個人でバリューパック加入
個人でバリューパックに加入してる方の場合、新プランの「パーソナルライト」へ移行すれば、バリューパックを使っていた場合よりも値下げになります。
参考:マネーフォワード バリューパック(個人事業主)
料金プランの見直し
現在バリューパックに加入している場合は5月8日より、現在個別サービスに加入している場合には6月5日より強制的に下記のプランにセットされます。
- 法人→ビジネスプラン(月額:5,980円)
- 個人→パーソナルライト(月額:1,280円)
法人が上位プランにセットされてしまうのは、銀行の電子証明書を現在利用している・3部門以上の部門会計をしている法人が、スモールビジネスに強制的にセットされてしまうと業務に不具合が生じてしまうため、だそうです。(マネーフォワードの担当者の方に確認しました。)
個人事業主の場合には、一番安いプランにセットされます。
ここでも厄介なのが、事前に適用したいプランを選べないということです。
プラン変更が可能になるのが、5月8日(又は個別の場合6月5日)のプラン変更当日からとなっています。
新しいプランがスタートしてからスモールビジネスに変更するまでの期間が開いてしまうと、ビジネス料金の日割りが発生します。
顧問契約させていただいているお客様にはすでに事前の案内を出しており、当日ももう一度アナウンスをする予定ですが、不要なプランを選択しまうと大幅な値上げになってしまうので、必ずプランを見直すようにしましょう!
移行対象外の場合もあります。
詳しくは下記URL参照
個別契約できないなら、使い倒してみる・少しでも安く使えるように見直す
安く使えるように見直す
電子証明書がネックとなるなら(CSVファイルのインポートへ切り替える)
電子証明書を利用している銀行のみ、自動取得の連携を解除し、CSVファイルをインポートするという方法もあります。
銀行によっては、WEB上で取引明細をCSVファイルで出力することができます。
自動取得よりひと手間かかり多少効率が下がりますが、マネーフォワードのインポート機能に乗せてしまえば、その後は自動仕訳ルールの土俵に乗せることができるので連携をやめてCSVファイルでのインポートに切り替えることで、ビジネス→スモールビジネスのプランへ下げることもできます。
マネーフォワードのデータ連携→新規登録の「銀行・カード等のサイトからダウンロードした取引明細」というところからインポートすることが可能です。
CSVファイルをインポートすることで、通常の連携と同じように使えます。
ひな形は下記の通りシンプルです。
金融機関から出力したCSVファイルは、この形式になっていないこともあるので、少し加工が必要な場合も。
年払いにする
安く使うのなら、月額払い→年払いに変更するのも手です。
月額払いにしておくメリットは、乗り換えが簡単にできるので、なるべく月額払いをオススメしていますが、1年はとりあえず使ってみる!と決めているのであれば、年払いで割安で使うというのもアリかと思います。
使い倒してみる
会計以外でも使える機能があるようなら、これを機に請求書や給与計算、経費、マイナンバーなどのシステムを触ってみるのもアリでしょう。
まとめ
月次で顧問させているお客様でも値上げのメールを見ていない方が多く、浸透していないように感じたので今回記事にしました。
企業を維持していくためには値上げは仕方ないことだとも思いますが、周知の仕方には疑問が残りました。
個別契約が増えてくると、自動でセット価格になるようなプランになっていると個人的にはいいかなーと思いましたが。。。
マネーフォワードを利用されている方はプランの内容の吟味と、少しでも安くなるように自社の経理方法を見直してみましょう。