士業の経費ってどんなものが入りますか?と聞かれることがあります。
売り上げに関係あるものが経費になりますが、どのようなものが経費になるか、みてみましょう!(あくまで一例です)
士業の経費
知識や情報に関係するもの=原価のようなもの
士業の「仕入」や「原価」となるのは、「知識」・「情報」です。
税理士であれば、「法人税」や「所得税」といった税務や会計に関する知識。
司法書士であれば、「登記」や「不動産」に関するような知識など。
お客様にサービスを提供するために必要な知識を常に仕入れておかなければなりません。
その情報源となるのは、「書籍」や「研修」、「セミナー」といったものになりますね。
そのため、「書籍代」や「研修参加費」、「セミナー参加費」といったものは事業を行う上での「必要経費」になります。
とはいえ、全然関係ない漫画・書籍、趣味に関係するセミナーといったものは入りません。
以前勤めていた事務所では、「書籍」は必要なものはドンドン買っていいと言われたことがあります。
事務所を運営するための経費
事務所を運営するためには、当然コストがかかります。
士業の資格を維持するための「会費」。
事務所を借りていれば、「事務所家賃」。
税理士で言えば税務申告システムなどの各士業の業務を行うための「システム代」。
士業の損害賠償に備える「保険料」。
事務員を雇っていれば、「給料」や「社会保険料」といった「人件費」。
「切手代」、「電話料金」、「インターネット料金」といった「通信費」。
封筒や筆記用具といった「消耗品費」。
打合せでカフェに入ったり、食事したりした時の「会議費」。
得意先へのお土産代や、接待した時の「交際費」。
契約書に貼る印紙や、個人住民税といった「租税公課」。
この辺りが士業の経費としてよく出てくるものです。
経費になるか、ならないか、これは経費に入れていいのか、ダメなのか、判断に迷うようなモノもあるでしょう。
この辺りの経費の判断について書いた記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
[box06 title=”あわせて読みたい”]経費になる?ならない?持っておきたい判断基準[/box06]
経費とプライベートが混在するもの=家事関連費
事業とプライベートの両方にまたがる経費というのもあります。
自宅の一部を事務所としている場合には、家賃の一部は事務所家賃になりますね。
もともとプライベートで使っていた携帯電話を仕事でも使うようになった、自宅兼事務所で仕事しているので、インターネット回線も一部事業用にも使っているなどなど。
事業とプライベートにまたがってかかる費用を、所得税の用語でいうと「家事関連費」といいます。
家事関連費のうち、必要経費にできる部分は、事業に関係がある部分だけです。
携帯電話料金やインターネット料金であれば、実際に事業に使っている日数や時間分は必要経費に算入できるわけです。
事業とプライベートに分ける割合ですが、
事業:プライベート=70%:30%
といったように一律に決めることはできません。
先ほどの通信費やインターネット料金であれば、使用日数や時間。
自宅兼事務所の事務所部分に関係するものは、使用面積。
といったようにそれぞれの割合は異なるハズですね。
事業とプライベートが混在するものは、それぞれ第三者へ説明できる割合を計算しておきましょう!
まとめ
士業の方の経費に、どのようなものがあるのか簡単にまとめてみました。
細かい部分は、いずれどこかでもう少し掘り下げてみていきたいと思います!