10月も下旬になり、もうすぐ11月です。
今年も残すところ2か月と少し。
年末に近づくと、色々なイベントが待っています。
会社から配られる年末調整に関係する書類。
年に1回のことなので書き方を忘れてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。
年末調整に必要な書類をまとめてみました。
会社から配られる書類
- 平成30年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(注)
- 平成29年分給与所得者の保険料控除申告書件給与所得者の配偶者特別控除申告書
この2点が各従業員へ配られることになります。
場合によっては、平成29年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を再度配られる場合があります。
(注)平成30年分の扶養控除申告書から申告書の様式が変更になっています。
HP記事:【平成29年度税制改正】配偶者控除・配偶者特別控除の改正~来年に向けて~
HP記事:平成30年分の源泉徴収から「源泉控除対象配偶者」のみが扶養親族等の対象になります。
HP記事:平成30年分の扶養控除申告書の様式が変更になります。
なぜ、来年分の扶養控除申告書が配られるのか?
平成30年分の扶養控除申告書の提出期限は、その年(平成30年)の最初の給与の支払を受ける日の前日までとなっているためです。年末調整の時期に、来年分の書類も一緒に預かってしまう方が効率がいいためです。
会社へ提出する書類
必ず提出する書類
- 平成30年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
- 平成29年分給与所得者の保険料控除申告書件給与所得者の配偶者特別控除申告書
適用がある場合に提出する書類
- 前職分の源泉徴収票
- 生命保険・介護医療保険及び年金の控除証明書
- 地震保険・旧長期損害保険料の控除証明書
- 国民健康保険の領収書
- 国民年金の控除証明書
- 小規模企業共済掛金証明書
- 在学証明書
- 年末調整のための住宅取得特別控除証明書
コピーではなく、原本を提出するようにしましょう。
扶養控除申告書にマイナンバーは記載するのか?
平成29年分の扶養控除申告書へマイナンバーを記載した、マイナンバーを既に会社へ提供したといった場合には、平成30年分の扶養控除申告書へはマイナンバーの記載を省略することが出来ます。
記載を省略する場合には、扶養控除申告書へ下記の文章を1行入れておく必要があります。
マイナンバー(個人番号)については給与所得者に提供済みのマイナンバー(個人番号)と相違ない。
扶養控除申告書へマイナンバーを記載するかどうかは、会社の方針にもよりますので、指示に従うようにしましょう。
年末調整できないケース
医療費控除を受ける、住宅ローン控除を受ける初年度(2年目以降は年末調整可)、ダブルワーク(2か所以上から給料をもらっている)、ふるさと納税で6自治体以上に寄付を行っている場合といったケースでは、年末調整をすることが出来ず、ご自身で確定申告をすることになります。
また、年末調整までに前職分の源泉徴収票を提出できないケースも年末調整を行うことが出来ません。
再就職した場合には、早めに前職から源泉徴収票を発行してもらうようにしましょう。
生命保険料控除証明書を紛失してしまっているケースも同様です。
年末調整時に控除証明書がない場合、年末調整できなくなってしまいます。
早めに再発行してもらい、年末調整に間に合わせるか、自分で確定申告するようにしましょう。
ふるさと納税をしているケース(ワンストップ特例)
ふるさと納税をされている方で、次の要件を満たす場合には、ふるさと納税を行った先の自治体へ一定の書類を寄付した翌年1月10日までに、各自治体へ一定の書類(注)を送付することで確定申告が不要となります。
- 寄付を行った年の所得について確定申告をする必要のない方
- 1年間のふるさと納税納付先自治体が5つまでの方
(注)一定の書類とは…ワンストップ特例申請書、本人確認書類(マイナンバー+免許証等)
寄付先の自治体が増えると、全ての自治体へ特例申請書、本人確認書類を提出する必要があります。
確定申告不要になる場合でも、確定申告の方がワンストップよりもラクなケースも。(確定申告で本人確認は1度で済みます。)
まとめ
年末調整の際に、従業員が会社へ提出しなければならない年末調整の書類についてまとめてみました。
毎年同様のアナウンスさせていただいていますが、年に1度のことなので提出する資料がわからなくなってしまうといった声を良く聞きます。
特に、生命保険料控除証明書は10月中に手元に届いていることが多く、届いたことを忘れている、失くしてしまうといったケースがあるのでしっかり保管しておきましょう。
《編集後記》
生命保険料控除証明書は、昨日届きました。
はがきサイズで送られてくることも多く、無くしがちですね(;^_^A
池袋駅で電車を待っていると、別の駅でお客様が線路へ転落したといアナウンスをしていました。
無事だといいのですが。
落下原因はなんだったのでしょう。
ながらスマホも原因かもしれませんね。
歩きながらのスマホ操作は危ないので、危険回避のためにもながらスマホはやめましょう。