税理士の仕入は、税法や会計に対する「知識」や「情報」です。
小売業や飲食店と違い、目に見える「仕入」といったものはありません。
税法や会計に対する「知識」や「情報」、そして自分が経験した「経験」も大事な「仕入」です。
基礎知識
税法や会計の「基礎」は、税理士試験を通じて勉強してきました。
法人税法の理論を丸々暗記したり、消費税の計算を手書きで解答したり。
申告書も「手書き」で書くことはほとんどありませんが、実際に数字を動かしてみることで申告書を読むことが出来るようになりました。
知識・情報のアップデート
税法は、毎年改正されます。
そのため日々勉強が必要です。
税理士試験を受けているときも、毎年直前期と呼ばれる時期に改正論点を勉強します。
大幅な改正があったときは理論や計算の方法がガラっと変わったりするので、覚え直しが大変でした。
仕事では、改正論点の知識や情報は自分で読み込んで、かみ砕いてアップデートしておかなければなりません。
覚えた知識が陳腐化しないように日々知識の更新が必要です。
消費税法も、平成33年からインボイス制度の導入されようとしています。(現行制度とガラッと変わるでしょう)
こちらも少しづつ、知識・情報のアップデートをしていかないといけません。
税理士の研修制度
税理士は、年間36時間の研修が義務付けられています。
会場での研修や、マルチメディアでの視聴、といった方法で研修を行います。
研修時間はネット上で確認することが出来ます。
研修制度も利用して、知識・情報をアップデートしています。
税法・会計以外の知識
税法・会計以外の知識も必要になります。
その業界特有の慣習や処理、周辺知識も知っておく必要があります。
そして何より、社会の動きや流行っているものも知っておく必要があります。
自分で試せることは自分で試す
ふるさと納税での税法上の「効果」というのは、「税法」の知識として知っておくべきことです。
ふるさと納税の「納税」の手続きや届く書類というのは、実際に自分でやってみないとわからないことがあります。
クレジットカードで納税することが出来たり、ふるさと納税を利用してお世話になっている人に直接「返礼品」を送ることが出来たりというのは実際にやってみないとわからなかった情報です。
また、少額ですがNISAをやったりもしています。(運用というより、手続きなどを経験しておきたかったので)
税法や会計の「知識」や「情報」も税理士としての「仕入」ですが、自分で経験した「経験」も大事な「仕入」です。
今流行りの、「ビットコイン」も試せるときに試しておきたいですね。
まとめ
知識や情報、経験といったものが、税理士としてのサービスを提供するための「仕入」になります。
知識・情報・経験の蓄積は、一朝一夕では出来ません。
常に「仕入」を行っていきたいですね。
「平成29年度版 税務インデックス」が発売されたようなので買いに行ってきます。
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《編集後記》
MFクラウドの請求書システムを使ってみました。
Excelで作る請求書もいいですが、MFクラウドだと会計に連携してくれるのでいいですね。